大勢の観光客が訪れる景勝の地「長者ケ崎」にも砲台陣地が構築されている。見た目にはどこにあるか分らないが40口径41式15糎砲2門の砲台であり、砲口は今も残っている。
1門は首線が南で佐島砲台と十字砲火を形成する。これはホテル音羽の森の敷地内にあり、見たところ教会に使われているようで、
聞くところではワインセラーとして使われているとのこと。
教会の奥がワインセラーなのであろう。もう1門は、西向きで、江ノ島砲台と十字砲火を形成する。
この2門の砲台は、内部で接続しているが、現在は崩落しており進入できない。
なお、砲台の周囲にはトーチカや洞窟式の狙撃陣地が築かれており、その遺構も残っている。
他の砲台のようなアーチ
ではなく、方形で奥が広
い。まるで砲塔。
左側面。側室の入口が
ある。天井に金輪が残る。
右側面に設けられている
通路。南の砲台に続くが
崩壊。
@山上に築かれている
トーチカ。監視壕であろう。
直径2m程のコンクリート
製円形構造物。
@土砂が内部に流入。
右手に鉄ばしご設置、
部屋の高さはかなりある。
@トーチカの出入口。
ほぼ埋没。
@通路内部の壁は珍しい
大谷石の石積みである。
A入口。手前に防御用
半円の石積構造物あり。
A内部。突当り左手に
通路が続くが崩落で不明。
駐車場下の海岸に転落している狙撃口。コンクリート構造が分る貴重な遺構であるが、波に侵食されてきており、 なんとかならないものか。中腹に洞窟狙撃陣地が築かれていた証拠であるが、 洞窟の方はどこにあるか不明である。
中腹に築かれているトーチカ。こちらは幅2.6m、奥行3mの方形である。開口部は幅1.2m、高さ0.4mの小さいもので 地上すれすれに開口している。やはり、出入口部分から崩落しており、進入できない。