<構造・現状>
横須賀軍港防御のため、横須賀湾口西側先端の箱崎に築かれた。東の波島砲台と対で防御する。
砲戦用として高地に榴弾砲台、側防用として低地にカノン砲台とセットで構築された典型的な砲台である。
高砲台は、横墻を挟んで4つの砲座が並んでいるが、1つの砲座に2門の28糎榴弾砲が据付けられていた。
低砲台も、横墻を挟んで4つの砲座が並び、それぞれ24糎カノン砲が据付けられていた。
砲台は、大正4年に除籍されたが、箱崎半島は海軍省に買収され、海軍用地として測候所、信号所や軍需部の貯油所が設けられた。
戦後は、米軍に接収されたが、現在も米軍施設となっており、海自と共同使用されている。低砲台は海自の施設となり、高砲台部分は放置されているが樹林の中に一部砲台の遺構が残っている。