<構造・現状>
4砲座が首線東北を向いて並び、その間に横檣が造られている。横檣下には地下砲側庫が設けられ、砲座間塁道の中間部に揚弾井が開口している。左端横墻上には観測所(主、副)があり、千代ケ崎砲台と同様に地下通路からアクセスするような構造である。右端横墻地下にも掩蔽部があった。
砲座背後は土塁となっており、その間は細長い矩形の空堀状となっている。更に土塁の裏も空堀になっていた。
戦後暫く残っていたが昭和50年代に、覆道射場の建設に伴い埋められてしまった。現存遺構は右翼の掩蔽部と左翼の観測所のみである。