<構造・現状>
半円形の十二センチ速射加農砲の砲座4門が首線を東向きに一列に並ぶ。各砲座間には横墻があり、右端の横墻脇に観測所があった。
観測所から西に向かって土塁が築かれ、内側に九センチ速射加農砲4門が主線を南西に向けて一列に並び、海岸には石垣が築かれていた。
名称については、北門第四砲台を南第一砲台、十二センチ速射加農砲台を南門第二砲台、九センチ速射加農砲台を南門第三砲台と呼ぶ
場合がある。
なお、九センチ速射加農砲は、除籍後走水低砲台へ演習用として移設している。
旧観音崎ホテルの整地とその後の博物館や駐車場などの整備により砲座、横墻、土塁などの施設は破壊され、現在、砲台の面影はほとんど残っていない。
展望園地のあたりが十二センチ速射加農砲台、観音崎自然博物館のあたりが九センチ速射加農砲台だと思われる。