弾痕残る鉄板(諏訪公園)

軍事遺物

戦前は横須賀有数の名所であった諏訪公園。今はほとんど訪れる人も無く非常に寂しい公園である。往時を偲ばせる石碑などがひっそりと残されているが、その中の動物愛護の碑の脇に、赤錆びた畳一枚ほどの鉄板が残されている。
鉄板には鋲の穴と大砲の弾が当たったような大穴があいており、海軍工廠の側という場所柄、軍艦の船体の鉄板のように見える。記念艦三笠にもロシア巡洋艦の15cm砲の弾痕が残る盾が残されているが、同じようなものか。 公園の管理者である市に聞いても由来は不明であったが、聞き伝えでは戦艦三笠の鉄板であり、砲弾による穴であろうとのことである。
2022年4月13日にオンエアされたフジテレビ「世界の何だコレ!?ミステリー」にて、この鉄板が戦艦三笠のものか調査された。両者の鉄の成分分析を行ったところ残念ながら不一致であった。 これで同一品の可能性は低くなったが、近隣住民からの聞き取り調査によりこの鉄板が、砲弾で穴の開いた軍艦のものであることは間違いないようだ。
その後の地元の方の話では、どうやら戦前からあったようで、日清戦争の際の軍艦ではないかという証言もあった。諏訪公園の開園は明治45年であるが、その頃からあったのであろうか?
大きさ:高さ205p、幅122p、厚さ2.5p。
所在:諏訪公園(横須賀市)

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