被爆二世の木(世田谷公園)

軍事遺物

広島と長崎の原爆で被爆したアオギリと柿の木の種子から育てた被爆二世の木であり、平和のシンボルとして平成7年に世田谷公園内に植樹された。 児童文学作家大川悦生氏の寄贈である。以下、傍らにある説明板を転載する。
所在:(世田谷公園:世田谷区)

「被爆二世のアオギリ
このアオギリの木は、昭和20年8月6日に広島に原子爆弾が投下されたときに被爆した木の二世です。
広島で被爆したアオギリの木は、爆心地から約1,300mの東白島町にあった中国郵政局の中庭に植えられていたもので、爆心地側の幹の半分以上が熱戦と爆風により焼けて、えぐられてしまいました。
現在は、広島平和記念公園内の平和記念資料館の脇に3本移植され、うち2本が被爆の傷跡を包むようにして今も成長を続けています
。 その木から採取した種子を発芽させて苗木として植樹したものが、二世として今こうして大きく育っています。
平成4年に児童文学作家であった故大川悦生氏からご寄贈いただいたものですが、世田谷区は、この木を平和のシンボルのひとつとして、これからも大切に育てていきます。
  世田谷区」

「被爆二世の柿
この柿の木は、昭和20年8月9日に長崎市に原子爆弾が投下されたときに被爆した木の二世です。
長崎の柿の木は、爆心地から約900mの若草町で被爆したもので、被爆してから10年以上経って、ようやく実をつけるようになったそうです。
 現在、被爆した11本の柿の木のうち、残っているものは5本だけですが、その木から採取した種子を発芽させて苗木として植樹したものが、二世として今こうして大きく育っています。
平成4年に児童文学作家であった故大川悦生氏かいただいたものですが、世田谷区は、この木を平和のシンボルのひとつとして、これからも大切に育てていきます。
  世田谷区」