追濱神社跡(横須賀航空隊)

軍事遺物

追濱神社は、横須賀航空隊の航空将兵の殉職者を祀るために造営されたもので、貝山の中腹、現在の海軍航空発祥之地碑の一段上あたりにあったらしい。
神社と名前がついているが、人が中に入れるような大きな社殿ではなく、幅1m少しの小ぶりなもの。
鉄筋コンクリートの台座の上に、木造の社殿を載せ、屋根は銅板葺きであった。木造鳥居も設置されていた。建立の理由は、「隊員に敬神崇祖の念を涵養し、益々尽忠報国の誠を致さしむるため」とあり、昭和10年頃に建立された。
戦後、米軍の進駐前に破却され、御神体は鶴丘八幡宮に返されたという。
現存、貝山緑地の入口にある追濱神社と刻まれた石碑は、もと神社へ続く階段下にあったもので、戦後移設された唯一の遺構である。
碑高188cm、幅84cm、厚さ26cm、台石30cm。
所在:追浜(横須賀市)

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