猿九重野女史畄魂碑(馬門山墓地)

軍事遺物
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海軍に尽くすべく特志看護婦として献身的な奉仕をし、海軍婆さんと呼ばれた女史の留魂碑。馬門山墓地の下段にある。
碑高135p、幅68p、厚さ12p、台石30p。
所在:馬門山墓地(横須賀市)

(刻字)
碑正面:
「猿九重野女史畄魂碑 大川内傳七 書」
碑裏面:
「故猿九重野女史は明治十四年五月六日兵庫県芦屋に生る長じて上海に渡り偶と駐屯の我が海軍部隊の知遇に感奮し一生を海軍のために尽きんものと特志看護婦として献身的な奉仕を效たし「海軍婆さん」の愛称で親しまれていたが昭和二十年六月宿痾の為に帰還し海軍に故縁の多い横須賀に寄寓して衣笠共楽荘に入荘に再起の念願を抱いて養生していたが再び起つ能わず昭和二十八年二月三日永眠せらる享年七十有三
茲に感謝の思出を持つ有志相募り女史の分骨をこの地に埋葬し留魂の碑を建て永遠にその遺徳を顕彰し以て霊を慰むと云爾
昭和二十八年九月二十三日 有志建立 石工 浅葉勝二」