平和の碑(荻野神社)

軍事遺物

荻野神社の隣、荻野村役場跡地に昭和63年11月に建立された平和の碑である。黒御影石製で表に碑文、裏面には日中事変太平洋戦争の従軍者氏名が地区ごとに五十音順でぎっしり刻まれている。
同敷地内には昭和29年に建立された慰霊碑もある。
碑高:140p、幅275p、厚さ23p、台石35p、台座48p
所在:荻野神社(厚木市)

(刻字)
碑正面:
「平和の碑  碑文 太平洋戦争が終り、我が国に平和が訪れてから既に四十余年の歳月が流れ去り、その惨害も復興と平和の陰にかくれて、遠く忘れ去られようとしている。 而し、世界は今、核戦争の脅威にさらされており、又、いずれかの国により戦争の惨状は繰り返されている。そして、それが世界の平和を脅かすことになり兼ねない現況である。  そうした情勢の中で私たちはかっての痛ましい戦争を忘れ去ることなく、その過去を反省し、平和に徹する心構えこそ大切であることを痛感する。  この時にあたり、苦しい戦争を体験し、辛うじて生還を得た者達が、再び繰り返してはならない戦争の惨禍を根絶し、人類社会における輝かしい恒久平和が全世界を覆う日を希求し、後世に我らが体験した忌しいその轍を踏むことなく、世界人類平和共存の実現を祈願し、ここに平和の碑を建立する。
昭和六十三年十一月吉日 平和の碑建設賛同者一同」
碑裏面:
「日中事変太平洋戦争陸海軍従軍者名
用野(6名)北部(2名)丸打(6名)浅後(3名)田尻(7名)峰柄(9名)荒井(5名)清源(5名)真弓(5名)松陰(2名)久保(15名)泉(12名)檜谷(16名)東(18名)深堀(1名)横林(9名)沢(5名)宮ノ前(8名)鳶尾(2名)馬場(45名)本郷(15名)公所(21名)枡割(10名) 子中(15名)新宿(23名)」