田浦臨港線

海軍施設
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JR田浦駅裏から現在の横浜ベイスターズグラウンドまでの広大な地域に設けられていた旧海軍軍需部倉庫地帯に広がる軍用引込線。
田浦駅構内の横須賀線本線から分岐し、七釜トンネルを抜けて吾妻川を渡り、倉庫地帯に入っていく。鉄路は、軍需部の本部庁舎があり第四課倉庫(被服・糧食)のある田の浦地区、第一課倉庫(火薬)のある比与宇地区、二空廠の補給工場のある行基地区、第一課倉庫(兵器)のある長浦地区を巡っている。
戦後、米軍に接収され吾妻島に貯蔵している航空機燃料の厚木基地までの輸送に使用されていたが、現在は、使用されず廃線となっているようだ。しかし、まだ米軍管理の立入禁止標識が立てられている。
軌道の一部はまだ残っており、倉庫と合わせて独特の雰囲気を漂わせている。しかし、徐々に撤去されており、近年では、比与宇トンネル内まで残っていた軌道がタイヤが滑りやすく危険ということで埋められ、また道路整備工事にあわせ、道路と並走していた吾妻川にかかる橋梁も撤去された。
田浦駅は、現在は乗降客も少なく寂れた駅の感があるが、引込路線図を見ていると当時の活気が偲ばれる。

*赤の実線が、主な引込線。実際は網の目のように各倉庫まで引き込まれていた。
*黒い建物は、現存する倉庫。点線建物は、戦後破却された主な倉庫。



軌道敷は今も立入禁止である。

@田浦駅構内。田浦隧道側。右手の雑草が生えている軌道が側線の端。

@同左。七釜隧道側。複線になり昭和十八年竣工の隧道を抜けていく。

A複線で吾妻川を渡る。橋梁は大正時代に架橋。

Bこの先、まっすぐは行基地区と右手は田の浦地区への分岐となる。

C南北線と東西線が直角に交差している。

C並んで2箇所ある。側線では珍しいのではないか。

D比与宇隧道を抜け、田の浦地区へ向かう。

Dマニア垂涎。実際に動かせる転轍機が現存している。

E分かりにくいが、軌道が3線並んでいる。上部の線は倉庫に向かう。

F新井掘割沿いを通って、田の浦地区へ続く。桟橋への分岐は消滅。

G行基地区岸壁沿いの軌道。写真左手は海。

H吾妻川に架かる橋梁。道路と並走する。

H同橋梁を横から見る。大正6年頃の建造らしい。現在撤去されている。

I長浦倉庫地区へ向かう。右手は岸壁、左手は倉庫街へ分岐。

J小川にかかる鉄筋コンクリート製の小橋梁。

K岸壁沿いのルートと内陸のルートが合流。

L長浦倉庫街へ複線となって進む分岐点。

L同左。現在は海自艦船補給所でストップしている。

倉庫内まで軌道は入っていた。現在破却された魚雷庫内の軌道。

同左。
空弾庫内に残る軌道。