二子山高角砲台

高角砲台(防空砲台)

横須賀海軍警備隊 第一高角砲大隊所属 二子山高角砲台という。 二子山(上二子山:標高207m)山頂に設置されていた。西に隣り合う下二子山の山頂にも擂鉢状の凹部があったが、かなり深いもので砲座跡とは思われない。
装備は、12センチ単装高角砲4門、25ミリ連装機銃1基、13ミリ連装機銃3基、2式陸用高射器1基、97式2米高角測距儀1基、96式150糎探照灯1基。人員102名。 (引渡文書及び横須賀海軍警備隊昭和20年7月31日戦闘詳報による)
現在、山頂には展望台やKDDの通信施設が整備されているが、高角砲の砲座跡と思われる遺構を4箇所とコンクリート製探照灯台座2基を認めた。軍道は現在もメンテナンス道路として整備され、ハイキングコースにもなっている。

探照灯座の左右に、ほぼ東西に一直線に4基の砲座が並んでいる。南を向いて構築されており、半島南部から来襲する敵を迎撃するようだ。 他の施設として、高射機銃や測距儀なども装備されていたが場所は不明である。空中写真では、左端と隣接する砲座の間の後部に何かの施設跡が認められる。

二子山(上二子山)遠景

砲台(山頂)へ向かう、かつての軍道

山頂の展望台脇に残る砲座跡

砲座は周囲を土塁で囲まれている

俯瞰する。コンクリートが見当たらず、
地山に直接設置されたようだ。

探灯台座。支柱部分幅85cm、高さ
目分量で約3.5m、台座直径約2m。

見上げると結構大きい。

5mほど隣に同様の支柱が並立している。

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