諸磯砲台(油壷洞窟砲台)

狙撃用洞窟陣地

バス停浜諸磯で下車。漁港を右に見て、岬の先端に向かう。先端部は写真のように小山になっており、 別荘が立ち並んでいる。この小山の内部に8p、12pカノン各1門を含む狙撃用洞窟陣地がある。狙撃口は8pカノンを含めて4か所存在し、内部で連絡されている。
油壷の東京帝大臨海実験所に設置された第11嵐部隊の本部施設と油壷湾、諸磯湾に置かれた海龍隊基地防備のために築かれたものと推測される。
⇒洞窟陣地詳細については

狙撃開口部(銃眼)。現在は塞がれている。

8pカノン砲口。がれきで埋め戻されている。

洞窟砲台

狙撃陣地の小山から南東に一つ離れた丘陵に14pカノン砲2門の洞窟式砲台が構築され、内部で連絡されていた。 写真中央部の丘陵中腹に1門(南砲台)、左方に1門(西砲台)である。
戦後、いずれも 洞窟前に別荘が建てられ住居と一体化して使用されていた。西砲台は現在も別荘になっているが、南砲台は建物が焼失し、廃墟となっている。
⇒洞窟砲台詳細については

南砲台開口部。見た目はトンネルである。

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