初 声(第二武山海軍航空基地)

海軍航空基地

地元ではこのあたりに海軍の滑走路があったと言い伝えられているだけで、詳しい情報は今のところ殆どない。本土決戦用航空基地と思われるが、写真を見る限り未完成であったのだろう。現状まったいらであるので、基本的な造成は終わっていたと思われる。
横須賀海軍警備隊戦時日誌(昭和19年9月)の9月2日受信令達報告に、「官房設機密第一七二八号、横鎮機密第三号ノ四四六号、第二武山海軍航空基地(仮称)新設工事施行の件訓令 横須賀海軍施設部ヲシテ左記工事施行セシムベシ(以下略)」とあるがこれが初声航空基地の建設命令であろう。
同日に、第一武山海軍航空基地(仮称)新設工事施行の件訓令も出ているが、こちらは武山航空基地のことであり、ほぼ完成し、実際に戦闘機も飛んでいる。
現在は、遺構らしきものはなにも残っておらず、一面の畑地で、雄大な畑の風景のためかCMなどでも使われている。なお、滑走路の先の岬には15センチカノン3門の黒崎洞窟砲台が構築されていた。

米軍撮影の空中写真(昭和21年撮影)

現在空中写真

一面の畑に一直線の農道

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