葉山高角砲台

高角砲台(防空砲台)

横須賀海軍警備隊 横須賀地区高射隊 第四高角砲大隊 葉山高角砲台という。 葉山峰山山頂に築かれた。開戦後に建設された砲台で、昭和19年3月には砲が装備されていたようである。 12.7糎単装高角砲2基、25粍連装機銃2基(引渡し文書では1基)、13粍単装機銃1基(引渡し文書では5基)を装備、95式陸用高射器1基、94式高角測距儀1基、96式150糎探照灯2基。人員134名。 (横須賀海軍警備隊昭和20年7月31日戦闘詳報及び引渡し文書による)
現在、砲台のあった場所は、東京航空局横須賀VOR/DME局(航空保安施設:無線標識施設)が建てられている。 テロ対策として厳重に警備され施設の表示も無い位である。遺構としては、調べた範囲では、機関銃掩体が1基と、家屋の基礎と機関砲座と言われているものが、残っているだけである。

米軍撮影空中写真(S21.2撮影)

砲台に向かう軍道。この先、
航空保安施設のゲートがある。

横須賀VOR/DME局。円形の巨大なアンテナである。
施設の周囲はバラ線とフェンスで厳重に囲まれている。

北の斜面に残る建物遺構。

基礎の平面図。小分けされた区画が数多くある。

はっきりしないが、砲座と思われる構造が確認できる。

北西に端に設置されている高射機銃座
と言われている遺構。どのような構造な
のか。電探跡という気もするが。

コンクリート柱が4本残るが、北側の
一本は破壊されている。

4本の柱が正方形に並んでいる。

機銃砲台(防空砲台)

葉山には第五高射機銃中隊の機銃砲台もあった。その場所は確定していないが、兵隊山の機銃砲台ではないかと推測している。装備は25粍連装機銃2基、人員18名である。御用邸防備を目的としているようだ。 山頂の平坦部に砲座と思われる円形の凹部と兵舎跡、井戸跡のようなものが残されている。

兵舎の建っていた場所。藪の中にコンクリートの
基礎が残されている。左手の高みに機銃があった。

砲座の側に有る井戸と思われる遺構

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