小原台高角砲台

高角砲台(防空砲台)

横須賀海軍警備隊 第五高角砲大隊所属 小原台高角砲台と言い、12.7センチ連装高角砲2基、25ミリ連装機銃3基、25ミリ単装機銃1基、13ミリ連装機銃2基が設置されていた。人員129名(横須賀海軍警備隊昭和20年7月31日戦闘詳報による)。この他、95式陸用高射器1基、追尾式150糎探照灯2基、ステレオ式4米半測距儀なども備え、昭和17年6月27日には主要装備が完了していたらしい。
昭和16年官房機密題565号により建設されたが、当初は12.7センチ高角砲は3基装備予定であり、写真に砲座が3基写っているのはそのためであろう。昭和17年4月9日に主要装備が完了し、同年17年7月9日に砲が完備。 写真には砲座の周囲に兵舎や機銃掩体など関連施設が移っていると思われるが特定はできない。

米軍撮影の空中写真(S22撮影)

国土画像情報(カラー空中写真)を加工

現在は、防衛大学の構内になっており、調査不能であるが、空中写真から見る限り遺構は残っていないようである。 なお、砲座の東側、現在覆道射場が建っている所は、走水高砲台があった場所で、昭和27年の赤星先生の調査時には砲座や掩蔽部が確認できており、その後も暫くは残っていたようだが、射撃場の建設により全く遺構が失われてしまったようで惜しいことである。

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