逗子海岸に来襲する敵に対して北と南で挟撃するための陣地。北陣地は閉塞されてた開口部が二か所残るばかりで詳細は不明である。 南陣地については、現状狙撃口は1箇所だが、見たところもう2箇所(D、E)構築する計画であろうことが推測される。途中であったと考えられる。
丘陵の形状にあわせ南北に伸びる陣地である。狙撃口は西北を向いている。南側がメインエリアで太めの坑道がラダー状になっている。
奥の壁面には神棚と思われる窪みが設けられている。また、湿気で固まってしまったセメント袋が放置されている。
その先、高所にある狙撃口へ通路が延びており、途中1箇所階段が設けられている。
@かぎ型の形状は爆風対策であろう。
A狙撃室は浸水しており、銃眼の先
は埋没。
B石灰岩が含まれるため所々鍾乳石
化している。
Cくの字型に上る階段
D先は二股に分かれるようである
E埋没しているか掘削途中なのか不明
F通路幅は1.2mほど
G唯一の部屋。弾薬庫であろう。
Hラダー部分。枝壕が分かる
マンションの裏手の崖に開口部が2か所残るが、いずれも閉塞されている。
北手の壕口
南手の壕口