203高地の血染めの岩・水師営のなつめの木・旧招魂社の鳥居片(円蔵寺)

軍事遺物

円蔵寺の境内には、忠魂碑と乃木将軍石像を中心に日露戦争の遺品を3点を集めた慰霊の地がある。

1点目は203高地の血染めの岩片、岩には実際にどす黒い血痕が残り、激しい戦闘の跡を伝えている。2点目は水師営のなつめの木、乃木将軍と敵将ステッセルの会見の場所に生えていたのがなつめである。なお、なつめの木の脇には水師営の会見の石碑も建立されている。 3点目は、旧招魂社の鳥居片である、数本の折れた鳥居の柱が集められている。しかし、この招魂社の由来は不明である。
所在:円蔵寺(茅ヶ崎市)

@203高地の血染めの岩片
A水師営のなつめの木と会見の石碑:碑高67p、幅60p、厚さ19p。

(石碑刻字)
「水師營の会見 旅順開城約なりて 敵の将軍ステッセル 乃木大将と会見の 所はいつこ水師營 庭に一本なつめの木 弾丸跡もいちしるく くずれ残れる民屋に 今ぞ会見る二将軍 乃木大将はおごそかに 御恵深き大君の 大詔伝うれば 彼かしこみて謝しまつる 昨日敵は今日の友 語る言葉もうちとけて 我はたゝへつ彼の防備 彼はたゝへつ我が武勇 形正して言い出でぬ この方面の戦闘に 二子を失い給いつる 閣下の心如何にそと 二人の我子をそれそれに 死所を得たると喜べり これぞ武門の面目と 大将答へ力あり 両将晝餉兵にして 尚も盡せぬ物語 我に愛する良馬あり 今日の記念に献すべし 好意謝するに余りあり 戦の掟に従いて 他日我手に受領せば 永くいたわり養わん さらばと握手ねんごろに 別れて行くや右左 つゝ音絶へし砲台に ひらめき立てり日の御旗
平成十九年十二月建立  中澤□治」

B旧招魂社の鳥居片

このページのトップへ