追悼慰霊碑(千鳥ヶ渕戦没者墓苑)

軍事遺物(その他の地域)
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「千鳥ヶ渕戦没者墓苑」に、平成22年8月に建立された新しい碑。大戦後の引揚及びソ連の強制抑留によって犠牲になられた方々の慰霊と平和を祈念する目的で2基の碑が建立されたのだが、環境省による公式HPに紹介されていない。
場所は、墓苑東側の前屋脇の小広場。2基の碑は同形状で、手前にやはり同形状の碑文を記載した由来碑が置かれている。
右手が追悼慰霊碑、左手が平和祈念碑である。
所在:千鳥ヶ渕戦没者墓苑(千代田区)

(刻字)
碑正面:
「追悼慰霊碑」
碑裏面:
「平成二十二年八月 建立 独立行政法人 平和祈念事業特別基金」

<由来碑>
碑正面:
「向って右側の碑
<強制抑留者の尊い命を失われた方々の追悼慰霊碑>
昭和20年8月、今次大戦が終結し、武装解除後にもかかわらず、旧ソ連は約57万5千人もの軍人軍属及び民間人をシベリアや中央アジアなどに長期にわたり強制抑留し、鉄道敷設や森林伐採などの過酷な強制労働に従事させた。栄養失調や極寒の劣悪な作業環境下で約5万5千人が犠牲となった。この悲惨な事実を風化させずに、後世に伝えるとともに犠牲となられた方々へ深い哀悼の意を表し、恒久の平和を祈念して、この碑を建立する。
(英文)」