国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑(千代田区)

軍事遺物

太平洋戦争において海外で亡くなられ、氏名が判明しないなどにより、ご遺族に引き渡すことのできない遺骨、約37万柱が納められた無名戦没者墓地である。
昭和34年に国が建設したもので、軍人だけでなく軍属や一般邦人も含んでおり、海外戦没者だけでなく、全戦没者の慰霊顕彰の墓でもある。
敷地は約5000坪あり、緑に包まれた厳かで静寂な空間である。御遺骨は中央の六角堂(本屋)内の地下納骨室と平成に入って増設された六角堂奥の地下納骨室に収められている。 因みに、堂内に安置されている陶棺は、主要戦地の小石を原料に造られた重量5トンもある世界最大級の陶製品で、内部には昭和天皇御下賜の骨壺が納められている。
苑内には、大戦後の引揚及びソ連の強制抑留によって犠牲になられた方々の慰霊と平和を祈念する碑も建立されている。
所在:千鳥ヶ淵(千代田区)

・休苑日無、入苑無料
・入苑時間 9:00〜17:00(4月〜9月)、9:00〜16:00(10月〜3月)

六角堂
戦没者を代表する御遺骨を収めた陶棺
六角堂奥の地下納骨室

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