忠魂碑(深大寺)

軍事遺物

深大寺境内に日露戦争の戦勝記念碑と並んで建てられている。御影石製で在郷軍人会神代村分会が大正2年12月建立したもの。建立年から見て、西南戦争、日清・日露戦争の戦病没者を合祀したものであろう。
揮毫の楠瀬幸彦とは土佐藩出身の陸軍中将で、大正2年6月に陸軍大臣に就任、翌年4月に辞任している。
神代村は、明治22年4月1日の町村制の施行に伴い、深大寺村、佐須村、金子村、柴崎村、下仙川村、入間村、大町村の全域と、北野村の一部が合併して発足。当時は神奈川県に所属していたが、明治26年東京府に移管。 昭和27年11月3日町制施行して神代町となり、昭和30年4月1日 調布町と合併し調布市となる。
所在:深大寺(調布市)
(刻字)
碑正面:「忠魂碑 陸軍大臣 楠瀬幸彦書」
碑裏面:「大正二年十二月建 北多摩郡神代村恤兵義會 帝國在郷軍人會神代村分會 吉澤耕石刻」