この一風変わった形状の石碑は、黒色火薬製造に使われた圧磨機の圧輪の石を割って使用したもの。残りの半分は台石に使われている。この辺りは陸軍造兵廠滝野川工場(通称雷汞場)があり、工場での爆発事故の殉職者の慰霊碑であろう。割れたのも爆発事故によるものかもしれない。実際、明治43年10月27日に火具製造所構内で大爆発事故が起こっている。
大正6年4月火具製造所の有志によって建立された。
因みに、関連するものとして板橋区に圧磨機圧輪記念碑がある。
碑高:203p、幅96p、厚さ40p、台石高40p
所在:四本木稲荷神社(北区)
(刻字)
碑正面:「忠魂碑」
碑裏面:「大正六年四月建之 火具製造所一同」