市川伊雄大和尚 顕彰碑(興禅寺)

軍事遺物
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極東国際軍事裁判で死刑となった東條元首相ほか6名の遺骨を秘かに持ち出し、回向を行っていた市川伊雄大和尚を顕彰する碑。
建立年は記されていないが、和尚は昭和42年に没しており、一方同裁判の結果死刑となった60名の忠魂碑「六十烈士忠魂碑」が昭和43年に同地区の光明寺に建立されていることからこの碑も昭和40年代(43〜44年頃)に建立されたものと推測される。
所在:興禅寺(横浜市南区)

(刻字)
碑正面:
「市川伊雄大和尚 顕彰碑
  〜略〜 *和尚の経歴を記載
大東亜戦争後東京軍事裁判々決により連合軍の東條元首相外六氏は 久保山火葬場に於火葬 其の遺骨の総てが遺族に還らざるを知り 愕然出家の身として黙し難く身の危険をも顧みず其の遺骨を搬出 秘かに当寺に安置回向其の冥福を祈る等禅僧として其の気概気風は 寔に豪にして高邁の姿に後日世の注目を集めたが大和尚の姿は終始 一貫経典の心にあり正義を貫く和尚一代を畢生の念願とした」