九段小学校

関連遺物

明治 36年に上六尋常小学校として創立した同校は、関東大震災により当初の木造校舎は焼失、大正15年12月に震災復興小学校として最先端の設備を備えたモダンなデザインの鉄筋コンクリート造校舎が再建された。戦後も永く地域のシンボルとして親しまれてきたが、老朽化により平成30年に新校舎が竣工。新校舎は、旧校舎の外観を再現したもので、また、一部旧校舎の部分保存、復原がなされている。
この校舎は千代田区の景観重要建築物に指定されているほか、経済産業省の近代化産業遺産(震災復興関連)にも選ばれている。
東郷元帥私邸に隣接していることから、創立当初より東郷元帥との関りが深く、海軍記念日には訓話を伺うなど交流を深めていた。元帥ご逝去の後には、元帥の名声を慕い校名を東郷尋常小学校に改名した。また、創立30週年(昭和9年11月)には、東郷元帥からの寄贈品を展示する東郷室が校内につくられている。
【校名改称の歴史】
明治36年11月28日 東京市上六尋常小学校として開校
昭和9年8月1日 東京市東郷尋常小学校に改称
昭和16年4月1日 東京市東郷国民学校に改称
昭和21年4月1日 東京都九段国民学校に改称
昭和22年 千代田区立九段小学校と改称〜現在に至る
所在:千代田区三番町

校舎正面
中庭
正面玄関:アールデコ調の扉
校門と二宮金次郎像(備前焼)


【東郷尋常小学校時代の校章】
東郷元帥が海軍軍人であることから2本の錨を交差させ、東郷の文字は元帥の直筆をかたどり、朝日は清く正しく、ますます栄えるようにとの願いが込められていた。

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