戸田港は天然の良港であり、幕末には、沈没したロシア軍艦「ディアナ号」の代船「ヘダ号」が建造された造船のまちでもある。
戸田(へだ)基地は、海龍隊と蛟龍隊の2隊の配置が計画され、戸田港の北岸、沢海(たくみ)地区に海龍隊、南岸の御浜地区に蛟龍隊の基地が造られていた。
しかし、いずれも建設中に終戦となり、特に肝心の海龍格納壕、蛟龍格納壕は未完であったため、実際の配備は無かったものと推測される。
現在、沢海地区の格納壕の大部分は造船所(戸田造船所、儀三丸造船所)内にあたり見学することはできない。
確認できたのは、3本だけである。
御浜地区は、壕のあった辺りはコンクリート擁壁となり、確認できたのは2本のみである。