柿崎地区は、下田港の北東の沿岸に当たる地域である。
幕末、吉田松陰が弟子の金子重之輔と黒船に乗り込むために小船を漕ぎ出した地、弁天島で有名である。現在は陸続きになっており、この二人の銅像「踏海の朝」が建てられている。また、日本最初のアメリカ公使館が置かれた玉泉寺やタウンゼント・ハリスが歩いたとされる「ハリスの小径」と名付けられた遊歩道などがある開国の歴史深い地である。
この地には海龍隊の基地が置かれ、弁天島背後の崖と、少し距離があるがハリスの小径の裏手の崖に海龍や魚雷などの格納壕が設けられた。また、格納壕から海上へ海龍を滑らす斜路や装気桟橋、係留浮標なども整備されていた。
現在、弁天島裏に3本、ハリスの小径裏に11本の横穴式地下壕、斜路の跡及び桟橋の橋脚などを確認している。
また、地下壕掘りに派遣された藤沢海軍航空隊の特年兵たちが2001年に建てた平和祈念の碑「悠久の平和」がある。