湊基地

海軍特攻基地

基地名称は「湊」だが、湊地区ではなく手石地区に存在する。ここには第51震洋部隊が配属されることになり、昭和20年5月5日に基地に進出した。 格納壕は、青野側河口の手石港側と小稲湾側の2か所に設置されている。両基地の間には丘陵があるが、隧道で行き来できる。現在、新旧二本のトンネルが存在している。(弥陀山トンネル:昭和47年3月竣工、彌陀山隧道:大正12年3月竣工)。
地下壕は、資料によると手石地区には13本、小稲地区には10本。確認できたのは、手石地区は9本、小稲地区は9本であった。もちろん、地下壕以外の遺構は残されていない。 地下壕の保全状態は良く、また入口の閉塞もほとんどなされていない。なお、小稲地区の地下壕は漁業施設の裏手となり倉庫として利用されている。

(手石地区)

3本並ぶ震洋格納壕

格納壕の壁に刻まれた氏名。隊員であろうか。

格納壕内部。直線単独壕である。

何かの固定用と推測されるフックが残る。

火薬庫壕

需品庫壕。内部はくの字型。

整備壕。入口のみコンクリート巻き

対岸の弓ヶ浜が美しい

両基地を連絡した彌陀山隧道

(小稲地区)

小稲湾

震洋格納壕の一つ

震洋格納壕の一つ

火薬庫壕

燃料庫壕

居住区壕。倉庫に利用されている。

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