三戸洞窟陣地

狙撃用洞窟陣地

三浦半島の穴場海水浴場として最近知られるようになった波静かな砂浜。 夏以外は訪れる人も少ない鄙びた海岸であるが、最近はバーベキューやヨットなどの レジャー客が増えており、他県ナンバーの車で土日は一杯であり、しばしばテント村状態になる程の盛況である。 一方、北側にはかってヨットクラブがあり、最盛期にはテレビのロケなどが良く行われるほどのリゾートであったが、現在はヨットクラブは廃止され寂しい状況に様変わりしている。 さて、肝心の陣地は砂浜の南北両側にある岩場の崖に築かれている。 海岸に上陸する敵を南北から攻撃するためである。

海岸北側の岩山。この岩山の下に地下陣地が構築されている。内部はかなり大規模で通路が立体的に迷路のように入組み、狙撃口や小部屋、抜け穴が数カ所作られている。更に北に進むと黒崎の洞窟砲台が現れる。
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南陣地が築かれている岩崖。上部は畑である。狙撃口は2か所。上陸する敵軍を北陣地と挟撃するよう構築されている。
⇒南陣地詳細についてはこちら

狙撃口T
昔の城に設けられている矢狭間と同様に中に行くほど狭くなっている。 射撃範囲を広く取るとともに、防御を考慮しての構造である。

狙撃口U
こちらはコンクリート部分がないが、未完成なのであろう。

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