長津呂基地

海軍特攻基地

長津呂は旧称であり今は石廊崎というようだ。ここには、第137震洋隊が置かれ、基地には昭和20年6月10日に進出。南北に細長い天然の要害である石廊崎漁港の両岸に格納壕を設けた。証言では、格納壕は搭乗員らが掘削し、15日間で完了したそうだ。
横穴式地下壕は全部で13本掘削され、、震洋格納壕は湾奥の東西と東岸南手に存在する小さい入江に設けられ、東には3本、西には2本、南に2本の計7本である。その他、兵器、燃料、軍需品を格納する壕であった。
現在、確認できた壕は東に5本、西に2本、南に1本である。何れも閉塞されずに残されている。
なお、同基地の西方に電探を備えた横須賀海軍警備隊石室碕特設見張所、石廊崎の先端、灯台の場所には横須賀海軍防備隊の長津呂見張所があった。

基地が設けられた石廊崎漁港

(東)震洋格納壕が2本見えるが、左手にも
3本並んでいる。

(東)震洋格納壕内部

(東)兵器格納壕

(西)格納壕の崖はコンクリート擁壁になって
いるが、ここに3本の格納壕があった。

(西)震洋格納壕内部

(西)弾薬庫壕。道路工事で削られている。

(南)建物の左右に格納壕がある。右手は
確認、左は未確認。

東岸に残る斜路跡

このページのトップへ