田子基地

海軍特攻基地

田子港の南に隣り合う二つの小さな入江があり、海龍隊と震洋隊の基地が築かれていた。東が海龍、西が震洋である。 各入江の両岸に特攻兵器をはじめ、燃料、糧食などの格納壕が構築されていた。基地自体は概成していたようであるが、肝心の部隊の進出はなかったと推測される。 現在残されているのは勿論地下壕だけである。海龍基地については、資料中14本のところ、確認できたもの7本。震洋壕は、資料中36本のところ、入口だけでも確認できたものを含めると12本。また、地下壕エリアから外れた田子瀬浜海水浴場附近に3本確認された。
これらの地下壕は西伊豆町の史跡として保存され、特攻基地の説明板も設置されている。こうした戦争の歴史を風化させない取組は重要である。

(海龍隊基地)

海龍隊基地のある入江。戦後は造船所であった

位置から判断して燃料格納壕

海龍修理壕。隣接壕とH型に接続

魚雷調整場壕。隣接壕とH型に接続

同左。右手の壕

海龍格納壕

(震洋隊基地)

震洋隊基地のある入江。造船所は閉鎖。

交通壕を拡幅したと推測しているトンネル

震洋格納壕。保存されているもの。

震洋格納壕内部

他の格納壕の大部分は埋められている

同左壕の内部

別の場所の震洋格納壕

格納壕は主にこの崖に構築されている

田子港の入口に浮ぶ尊之島

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