<現状>
・戦後、震災による破壊に加え、高角砲台も連合軍に破壊されたものと思われ、廃墟のまま島は残った。現在は、戦前から存在していた灯台(第二海堡灯台)や、新に海上災害防止センターの演習所が設置されるなど再利用されている。
・しかし、
周囲の護岸の崩壊が進んでいるため、現在はコンクリート護岸ですっぽり囲う工事が進んでいるほか、左翼は演習場のための平場と化し、高台には灯台用に日本最大の太陽光発電パネルが設置されるなど、残念ながら、砲台跡は、どんどん消滅している状態である。最近は、TVで放映されたり、外から眺めるクルーズ(上陸は禁止されている)などが行われたりと、知名度が上がってきている状況もあり、砲台跡の保存が望まれる。
・平成30年7月、戦争遺跡を観光資源化するという機運の高まりを受けて、国交省は、いよいよ上陸見学ツアーの試行を開始した。
・平成31年春から本格ツアーが開始され、多くの見学者で賑わっている。課題は、地上施設は近年になってかなり破壊され、見ごたえが少ないので地下施設の見学が必要。少しの風、浪で船が着岸できないので桟橋の改善が必要。(ツアー催行率は60%程度)