<構造>
震災後の応急砲台として千駄ケ崎砲台、走水第二砲台とともに建設された。
鋸山北方の山上に、湾口部を向いて4つの砲座が並び砲座間には低い横墻が存在する。胸墻、横墻とも砲座周囲はコンクリート製である。
砲座の背部には小山が築かれ、その地下にコンクリート製の砲側庫がある。内部は通路が十字に交差しており、部屋が6室設けられている。
第2砲座と第3砲座間の横墻には背部の小山から通じる通路があり、砲座前面に通じている。通路下に地下砲側庫の通路があるが、背後からみてTの字に突き当たり左右に出入口が開口している。
砲座右翼に観測所、照明所は中腹に設けられた。