大津〜観音崎軍道標石

軍事遺物

大津観音崎間軍道の具体の起終点は不明だが、標石と思われるものが、国道16号線沿いに残っている。まず、走水〜観音崎間が設置され、追って大津〜観音崎間が設置されたものと推測している。従って起点の1番標石が走水と大津の2カ所にあることになる。
標石は、観音崎公園内の園路にも残っていることから、砲台を結ぶ軍道にも設置されていたことがわかる。いずれも安山岩の四角柱で、頂部平面に陸軍マークと通し番号が刻まれている。なお、この標石の他に陸軍の「防」の標石もあちこちに残っており、こちらは、花崗岩製が多いがコンクリート製のものもあり、また大きさも様々で、設置年代が異なるものと思われる。

国道16号沿いは、馬堀海岸駅前と走水神社周辺とかなり偏在している。数字がつながらないことから位置が変えられたりしている思われるが、もともとはどうなっていたのか。標石はかなり傷んでおり番号等確認できないものがある。

軍道標石と推測
7番標石。
1?番標石。切られた
41番標石
64番標石
112番標石。111番と隣接
111番標石
127番標石
1番標石
標石番号判読不能
5番標石
11番標石。陸防標柱に隣接

公園内園路沿いにかなりの数が残っているが、起終点が不明である。番号から判断すると南門砲台方面から腰越堡塁を経由し、北門方面、また走水方面からのルートもありそうである。
標石自体は公園内で人手が余り入っていないせいか、保存状態は大変良い。しかし、道際に設置されているため、崖際では下に転落したものも相当数あると思われる。
標石の大きさは、抜け落ちているものから判断して、断面が23cm〜26cm角のほぼ正方形で、長さが75cm〜85cmの四角柱である。赤みがかった安山岩ではないかと思う。切通しを抜けるルートなのか堀田口にも1基残っている。

135番標石。道路境界
標石として移設された。
138番標石
139番標石
141番標石
143番標石
144番標石
145番標石
146番標石
147番標石
148番標石。抜け落ちた
150番標石
151番標石
152番標石
153番標石
154番標石
155番標石
157番標石
159番標石
161番標石
162番標石
163番標石
164番標石
165番標石
166番標石
169番標石
170番標石
172番標石
174番標石
176番標石
178番標石
180番標石
182番標石
39番標石
40番標石
60番標石
61番標石
78番標石
79番標石
89番標石
91番標石
99番標石
100番標石
106番標石
121番標石
頂面に陸の文字と矢印
標石が残っている園路
砲台を結ぶ軍道であり
所々切通しになっている。
堀田口の1基。32番標石。

このページのトップへ