太平洋戦争時の金属供出により梵鐘が無くなってしまったため、戦後再鋳造された梵鐘。梵鐘にその旨が記録されている。
供出の事実を後世に残している意味で貴重な梵鐘である。(昭和19年供出、昭和62年再鋳)
梵鐘刻字
「歴劫巳来希有妙音轟カシタル當山名鐘モ
昭和拾九年太平洋戰爭ニテ國家ノ硬盾ナリ消ユ
爾来十方ニ活音響流スルコトナク往過ス
今旗斯ニ記主禅師七百回遠忌□□法恩ノ爲
檀信徒讃意を得當寺廿二世典誉此ノ
大梵鐘ヲ再鋳ス
願クバ寂滅爲楽妙音ヲ此山ニ発シ求法結縁ノ
根幹トナリ□大調和シ世界ノ永劫ニ安穏ナルコトヲ
昭和六十二年 太秦宗徹鋳」
所在:不断寺(横須賀市)