平和の母子像(長沢) |
軍事遺物 |
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昭和52年9月27日に起こった横浜米軍機墜落事件。このような悲劇をニ度と繰り返さないよう祈りをこめて昭和60年9月29日に建立されたブロンズ像「鳩よよみがえれ」である。 同事故は、厚木基地を離陸したアメリカ海兵隊のF-4ファントム戦闘機(偵察機)が、離陸直後にエンジン火災を起こし、現在の青葉区荏田北三丁目大入公園付近の住宅地に墜落し、周辺の家屋20戸を炎上、全半壊させ、一般市民3名が死亡、6名が負傷した。乗員2名は、パラシュートで無事帰還している。 建立場所は、横須賀市長沢駅北側の住宅地から山道を5分程度登った中腹の小広場に碑とともに設置されている。像は、亡くなられた3名、母林和枝さんと裕一郎君、康弘ちゃんをモデルにしている。像の背面にT.NISIとあるが、作者は西常雄か? 同敷地には、 横浜米軍機墜落事件訴訟の石碑も設置されており、 直接的な戦争碑ではないが、戦後に続く戦争の悲劇という意味で掲載する。 像高190p、台座65p。 所在:長沢(横須賀市) なお、横浜の「港の見える丘公園」にも、この事故の犠牲者をモデルとした「愛の母子像」というブロンズ像(昭和60年1月17日建立)が存在する。 説明碑刻字 「 一九七七年九月二七日 厚木基地より空母ミッドウェーに向かっていた米軍機が横浜市緑区に墜落炎上九名が死傷 林裕一郎君三歳康弘ちゃん一歳は焼死全身やけどを負った母親の和枝さんは 子どもの分まで生きて事故の証人になると苦しい治療に耐えたが 事故の真相をあきらかにされないまま一九八二年一月二六日 三一歳の若い命を無念のうちに閉じた このような悲惨な事故をゆるさない 核も基地もない日本をつくりたい そう願う多くの団体 個人によって ここに平和の母子像 鳩よよみがえれ を建立する 一九八五年九月二九日 平和の母子像建立実行委員会」 左側面 「土地提供者 飯島松雄」 | |