第十五突撃隊(江浦)

海軍特攻基地

(第15突撃隊)
横須賀鎮守府隷下の第一特攻戦隊に属し、駿河湾方面を担当する水中・水上特攻部隊で、昭和20年4月20日に水雷学校において編成された。司令は宇垣環大佐、本部は江浦に置かれた。
特攻基地は、駿河湾を囲むように、江浦、戸田、土肥、安良里、田子、清水、御前崎に置かれ、震洋隊、蛟龍隊、海龍隊、回天隊が配属される計画であったが、その多くが終戦までに配備完了できなかった。配備が確認できるのは第4海龍隊、第5海龍隊と第67震洋隊、第136震洋隊だけであり、実際に配備された特攻兵器は海龍と震洋だけであった。 また、特攻基地防衛のための水兵砲台、機銃砲台、挺進監視隊、照空隊なども整備されていた。
本部が置かれた江浦であるが、実際にどこに置かれたかは定かではない。本部庁舎は学校やお寺を使い、兵員は近隣の民家に分宿する例が多いので、同じようなことであったろう。
因みに、軍部が想定していた敵の上陸予想地点によると、駿河湾の重要度は低いのだが、その割には、伊豆半島西岸の特攻基地の配備は手厚い。

基地名   (配備予定兵器)
江浦基地 (震洋、蛟龍、海龍、回天)
戸田基地 (蛟龍、海龍)
土肥基地 (回天)
安良里基地(震洋)
田子基地 (震洋、海龍)
清水基地 (震洋)
御前崎基地(震洋)

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